何をもって洗練された街と言うか?

東南アジア地域に初めて行った時、大通りから一本入った道の電線のごちゃつきっぷりに圧倒されたことをよく覚えている。発展途上国らしさのようなものを強く感じたからだ。

今私は、首都圏郊外に住んでいる。片田舎というほどでもないが、地方都市とはいえない。それなりに栄えている駅から5駅隣くらいだ。そんな私の居住地で、散歩をしていると、東南アジアの住宅街顔負けの混雑した電線をたまに見かける。ここは本当に日本か?と目を疑いたくなるほどだ。

タイトルに戻る。洗練された街/街並みという言葉をよく聞くが、具体的にはどのような場所を指すのだろうか?景観が綺麗だが華美でなく、悪臭がなく、大気汚染もない、紳士淑女に溢れる場所だろうか。洒落た喫茶店でまれに実現されることはあっても、私の知る限り、街単位でそのような理想的な場所は存在していない。

又、人口や経済規模は関係あるのだろうか?中庸が良いのだろうとは思うが、何をもって適度とするかは分からない。市民生活は洗練と対極にあるのか、洗練された生活の実践が、洗練された街を形成するのか。(書いていて意味がわからない。)

又、未来へ進むごとに人工都市は洗練に近づいていくのだろうか?簡素を洗練と捉えるかどうかで評価は分かれそうだ。

どうやら、洗練を目指す街が各地に点在しているだけのような気がしてくる。そしてそもそも、洗練された街並みが誰かに本当に必要とされているのか、その主体が甚だ疑問だ。だからなかなか洗練されていかないのかもしれない。