熱烈なファンによって対象の評判が下がる現象をよく見かける

YouTubeのコメント欄やTwitterのリプライの中でしばしば、ファン同士の言い争いや、AのファンとBのファンの間での諍いを見かける。そんなものを見ると、応援されている対象のことも遠ざけておこう、とつい考えてしまう。

自分が応援しているもののことを"正しく"理解して欲しいという感覚が無益な争いを生んでいるのだろう。だから、他の意見を説得したくなる。説得なんてされたくない人からすれば、ただただ不愉快なだけだ。そもそも、正しい理解/評価など誰にも出来ないだろう。過大評価、過小評価という言葉は気軽に使われすぎだ。

又、SNSレベルの議論の場で誰かを説得できると考えるのもよしたほうがいいだろう。せいぜい出来て、浅い共感程度だ。

インターネットの登場によって、同じものを好きな仲間を見つけることが簡単になった。孤独を感じなくて済むのは喜ばしいことだが、好きなものへの愛も、嫌いなものへの怒りも、多くは自分の胸の内に秘めておくべきだろう。