自然に還るとは?

東京の23区内でもたまに廃墟を目にすることがある。田舎ではあるまいし、じきに再開発に着手されるのだろうと考えるが、草木が生い茂っている場合は、久しく書いてがついていないことから土地の価値を訝ってしまう。尤も、草木は想定以上に成長が早いことが常であるから一概には言えないが。

放置された土地が緑に覆われていくことを、自然に還るということがある。人工物がそれ以外かの二元論に基づいた表現だ。更に言うと、現役で人に利用されている人工物か、それ以外だ。人の営みは自然では無いのだろうか?例えば子どもの誕生は人の営みによるものだ。この場合は、現象は自然のものと考えられるが、その後の子供が為す一切は人工となる。それとも本能に従った反応の結果は自然?ただ、理性と反応は明確に切り分けられないため、人工も自然もなくなる。

人が死ぬことを自然に還るとも言う。その場合、火葬前の遺体は自然に還る前?